喉にできる潰瘍の原因となるカンジダ

カンジダはカビの一種であり、人間の皮膚や腸管などに普通に見られる常在菌で、通常は人間の身体に害を及ぼすことはありません。しかし、身体の抵抗力が著しく落ちていたり、抗生物質の内服によって体内の常在菌のバランスが崩れていたりすると、急に増殖してカンジダ症と呼ばれる症状を引き起こします。
口腔カンジダ症はカンジダによって引き起こされる病気の一つで、口の中の粘膜がヒリヒリと焼けつくように痛んだり、味覚がおかしくなったりします。口の中が乾きやすいドライマウスの人や、義歯を使っているお年寄りによく発症します。
口腔カンジダ症には、粘膜表面に白い膜ができる「偽膜性」、粘膜表面が厚くなる「肥厚性」、粘膜表面が赤くなる「紅斑性」の3つのタイプがあり、最もよく見られるのが紅斑性です。主な症状は先述のように口腔内の痛みと味覚の異常ですが、症状が進行すると声がかすれて出にくくなったり、喉や食道にまで炎症が及び、喉に潰瘍ができてしまうこともあります。
治療としては、抗真菌剤の投与が一般的で、他の病気がない場合は数日で症状が治まるので、異常を感じたら速やかに口腔外科や歯科を受診することが大切です。
喉に潰瘍ができると、食べたものを飲み込むのが非常に辛く、身体にストレスがかかります。口腔内の潰瘍はカンジダ症の特徴の一つでもあるので、単なる口内炎と放置せずに、すぐに対応することが大切です。
予防としては、身体の免疫機能を高め、カンジダ菌が増殖しないようにすること、また、義歯を使っている人は常に義歯を清潔に保つことを心がけるようにしましょう。
口腔カンジダ症は近年増加しつつある病気で、治療法も確立していますので、悪化する前に治療を開始することも大切です。